てんやわんや
農事組合の玉ねぎ定植に行ってきました
定植は機械でがチャンがチャンと4条植えしていきます
田植機と同じメカニズムですね
ただ田植機と違って苗は一個一個機械に入れていく必要があります
回転ずしのようにグルグル回るコップに苗を投入していきます
ハイテクなんだからローテクなんだか農機はおもしろい
作業は5人
1人が機械を操作し2人づつ左右にたってどんどんと苗を入れていきます
これがなかなか慌ただしい作業です
機械のスピードを落とせば余裕はありますが当然それだけ時間がかかります
さらに4人いるので1人に合わせてスピードを落とすと他の3人が手持無沙汰です
私は農大で1度経験しただけですが周りは70過ぎの爺様たちですからスピードについていくのは簡単です
ただ爺様達はわりとギリギリのスピードでやっています
いつも思うのですが爺様の方がよほどせっかちです
この苗の投入ですがコンベアの流れ作業なので調子よくいってる時はいいのですがペースを崩したりなにかミスると途端に間に合わなくなります
まあ別に一本抜けてもあとで補植すりゃいいだけなので無理に全部に入れなくてもいいのですがなんとか遅れをとりもどそうと意地になってしまいます
黙々と作業してると横から
「ええい クソ!」「なんじゃいこの苗は!」「ありゃ入れたかいのう」と切羽詰まった声が聞こえてきます
「だいじょうぶですかい?」と聞いても
「お・・・おっ・おおおおお・・おう!」と答える余裕すらない感じ
作業は機械とともに前進しながらなので手も足も休むひまもありません
そうこうしてると爺さんの1人がつまずいて転んでしまいました
私も手元を見ていて気付かなかったのですが
「おおお!っと止めてくれ!」
「こけたこけた!!ヨネさんがこけたわいや!オイ!」
「止めてくれやああああ」
と大騒ぎ
停止レバーが手元にあるのでそれを引けば停まるのですが焦っているとそうもいきません
常々思うんですが農機は大抵緊急停止ボタンがありますがあれ普段押してないと咄嗟の時には押せませんよ
私がレバー止めるとあたりには玉ねぎ苗が散乱していました
爺様のあせりが見てとれます
ころんだ爺様に怪我が無いのが何より
抜けなんてのはあとからいくらでも補植できます
機械作業なので肉体的な負担は少ないですね 何より畑作業につきものの腰の負担が無いのが圧倒的に楽ですね
ただ20aにも満たない畑なので切り返しが多く時間と燃料の無駄がかなり大きい
作業中500mくらいの細長い畑だったらなぁ・・・なんてくだらない事を考えてしまいました
最近だと機械もさらにすすんで全自動のタイプもあります
よほど大規模につくらないと元がとれませんね