まずはどこへ??
新規就農を目指すといっても親族に1人も農家がいなければ何をしていいか分からないと思います
そこで私の体験談といくつかの例を
そもそも私が田舎での仕事を農家にしようと思ったキッカケですが
帰省した際に実家に米を持って来てくれるおじさんに農業の事を聞いたことからでした
その人自身は自分の家で食べる程度にお米をつくっている兼業農家でしたが専業の方を紹介してもらいました
その方から連絡があり体験してみないかとの事でした
実際に作業を体験させてもらいました
体力には多少自信があったのでキツイと言う程ではありませんでした
盆と正月にそれぞれ体験させて頂き何度かお話させて頂きました
その時に紹介されたのが新規就農の為の国の制度です
農家の方は多かれ少なかれ市や県と関りをもっていますし横のつながりも広いのでとりあえず誰かに聞けばわからない場合でも市の担当にはつないでくれるなり詳しい人を紹介してくれるでしょう
このブログを見ている人なら既に知っていると思いますが
国は食料自給率の向上と里山の維持の為に新規就農者を支援しています
認定されれば最初の数年は年間150万円の助成金が出ます
もちろん認定してもらうには条件があります
そこで市や県(農林事務所)との協議が必要になってくるわけです
市役所に行き一回目の新規就農の協議がありました
一回目なので具体的な話はあまりなく
・どうして新規就農を目指すのか?
・家族の了承は得ているのか?
・大変だか本当にやっていく覚悟はあるのか?
などでしたかね
とりあえず一回目の協議が終わり次回の協議日程が決まりました
私は東京に住んでいたので山口県まで行くのに往復4万円以上かかるし仕事も休みを貰わなければなりません
ですので遠くで就農されようとしてる方は大変でしょう
◆東京での就農フェア◆
おそらくどの県も定期的に東京や大阪でUターンIターン向けの説明会を行っています 市の方からそちらに行ってみてはどうかという話がありましたので早速行ってみました 有楽町だったかな?よく覚えてません
農業だけでなく漁業や地元の農業法人なんかが参加して地元の特産品を紹介されたり企業の就職説明会のようなものがあったり
話を聞いていると地元の農業法人の方からわりと熱心に誘われました
今の時代特に農業法人は人手不足なのでしょうね
この辺になると何となく関係者の顔を覚えてきます
相手もどの程度本気なのかを見ているのでしょう
私ときたら試食品のまんじゅうに舌鼓を打ち久々の都心だし何を食って帰ろうかなんて気持ちで話を聞いてました
なめてますな
◆2か月後◆
2回目の協議がありました
その時は市や農林の方も前回より多く他の関係者、地元の生産部会の方なども参加してかなり大人数です
なかなかの緊張感です
質問内容としては前回とさほど違いませんがやはり関係者が増えた事もあって質問も多種多様
販売先はどこか?品種は何を育てるつもりか?など具体的な質問もありました
また現地で生活していくうえで上手く人間関係を築いていけるかなど
正直言ってそんなこと分からんよ・・・という感じ
私としてはまだまだぼんやりしていたのですが行政の方は具体的な道筋を考えられております
そりゃ当然です
ここまで関係者が集まって私自身も休みをとって往復4万円も払って来てるわけですから
それなのに私ときたら 何を作りたいかも決まってない年収の目標も決まっていないぼんやりした対応です
なんとなく田舎暮らしがしたいぼんやりしたやつという印象だったでしょう
まあ実際そうでしたが
ここで担当者は無理だと判断したようです・・・・というわけで私の新規就農の計画は大きく進路変更することになりました
私のようにぼんやりした計画だとなかなか関係者も苦慮すると思います
当時は具体的な売り上げなんてさっぱりわからず常識外れのことを言いたくないと思いのらりくらりの受け答えでした
今考えれば全く現実味のない計画や理想だってしっかりある人のほうが絶対に近道です
例えばトマトで年間2000万稼ぎたいと言えば無理だと言われるでしょう
でもその目標が本気であれば担当者はじゃあ最初の資金がいくらでハウスがこれだけ必要です 雇用は何人必要なので家族の協力をえられるようにしてくださいとアドバイスできます また計画実現に向けて制度や人を紹介してくれるでしょう
それを聞いてその通りにやるか計画変更するかはその人次第ですが無計画より計画変更のほうが100倍マシです
無計画で深く考えない私のだめなトコがさっそく露呈した形です
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