KTMカラー
非農家出身が新規就農する場合ネックになるのが機械です・・
これは本当に身につまされますね
新規就農と親元就農は全然別物です
別に親元就農が一概に楽という訳ではありません 実家を継ぐとなると色々制約があるでしょうしね
ただ機械に関しては圧倒的に楽です
近所の爺さんが運転しているトラクターでも軽く300万は超えます
どうやってペイしてるのか謎ですが爺さん達は趣味でやってたり先祖代々の田んぼを守る為に採算度外視でやってたりするのであまり参考になりません
我々のような新規就農が利益を出そうとすると300万というのはかなりシビアな金額です
費用を抑えるなら中古でしょうが中古農機は需要が高いうえに数が少ないので全国ネットで販売しているようなトコはほとんどありません
流通価格が少ないので相場もあってないようなものです
私が探したのはヤフオク、近隣のヤンマー、クボタ、イセキの営業所、中古農機具屋さんですが中古となるとなかなか希望に沿ったモノがありません
私は露地栽培で22~30馬力程度キャビン付きが希望です
新車だとおおよそ300万~400万円くらいでしょうか 高い!
中古で150万くらいを考えていましたが予算や候補の前にそもそも中古がありません
ヤフオクで買っても送料がスゴイ事になりますし自分で移動させるにも3tクラスのトラックと長いラダーレールが必要になります
ヤンマーやクボタの営業所では県内の在庫を調べてくれますがお値段はお高め
さらに一番のネックが新規就農者の場合就農前(研修中含む)に農機を買う事はできません
それをやるとすでに就農しているとみなされる訳です
ですので比較的いいものがあっても購入が半年以上先となると契約に至りません
苦労していると研修先の従業員の方から近隣農家でトラクターが不要になったという話を聞きました
25馬力キャビン付きなのでドンピシャです
売る側の希望はお店の買取価格以上
そりゃまあ赤の他人に売る訳ですし安く売る義理はありませんわな
農機具やさんだと150万円くらいなので170万円でとうかとの事
だいぶ予算オーバーですが状態はなかなか良さげです
農機具屋さんの買取が150ならそれ以下で買える事はありません
それにもう探し回るのも疲れました・・・
という訳であまり迷う事もなく決めました
いろいろ回りましたが結局近隣農家で不要になったものを探すのが一番早いと思います
別に一軒一軒訪ねなくても早い段階で誰かに声をかけておけば結構あるんじゃないでしょうか
売る側だって少しでも高い方がいいのは間違いないですしね
タイミングが良かっただけと言われるかもしれませんが私はむしろ苦労した方だと思います
それにメーカーの営業所にあればそっちで買ってました
個人売買だと購入後に何かあっても自己責任ですしね
続いて手続き
トラクターの場合車のように市に登録申請してナンバープレートをもらわなければいけません
個人売買の場合はその辺の手続きは全てコチラでやるつもりじゃないと相手が面倒くさがって売るのを躊躇するかもしれません
年配の方はこの手の手続きを嫌う人も多いですし市役所に行くのも車がなければ大変ですしね
必要なのは譲渡証明書です
これの住所氏名を売ってくれた人に書いてもらって市に提出します
中古トラクターを選んだ私がいうのもなんですが使用頻度が高い人なら新車でもいいかなと思います
知り合いに特別安く売ってもらうならそれがベストですが中古販売で探すとそんなに安くないです
営業マンの売り文句かもしれませんが車と一緒で年式が古くなると純正部品の供給も減ってくるとの事
ハードに使う人なら新車の保証メリットは大きいと思います
私の同期の話ですがその人は新車購入の予定でしたがどうしても収納開始時に予算の都合がつきませんでした
なので近隣の農業法人から必要な時にリースするという方法をとりました
年間10万円で燃料代別なのでかなり良心的だと思います
問題は使いたい時に使えるかという事ですね 晴れた日や農繁期にはどうしてもバッティングすると思います
使う度に洗って燃料を補充して持って行くというのも結構面倒くさい
それでも消耗品やメンテを考えればメリットは大きいと思います
そしてその人は研修先から昭和時代?の小さなトラクターを借り受けました
完全にパワー不足ですが時間さえかければなんとかなりますからそちらで対応できます
実際どうなるかはこれからですが色んな方法があるもんですね
聞いた中でもっとすごいのはトラクター買わずに手押しの管理機で耕運してた人がいるとか
無駄な苦労とも言えますがこういう常識にとらわれない人の方が強いのかもしれません
私はなんでも凝り固まってる気がします