喧々諤々デス
農事組合でビニールハウスの張替えに参加してきました
台風で破れてしまったようです
作業はよそから来たハウスに詳しいハウス張り爺さんの指示のもとに作業します
一応私も農大で一通りの事は学びましたがこの手の事は下手な口出しは無用です
理屈は簡単です ビニールを貼って上からハウスバンドで縛るだけです

ただこのハウスは3棟連なっているので両サイドに立って作業という事は出来ません
誰かが上に上がって調整して張る必要があります
周りは70の爺様達なんで当然上に上がるのは私
あと一人ハウス張り爺さんが上に登ります
単純な作業ですがサイズがデカいので調整も大がかりになって大変です
両サイド2m突き出すといっても70mあるビニールを2mくらいといったところで僅かなたるみで大きくずれます
両サイドに立った爺様が長いだの短いだの叫びますが即席のチームでは連携もとれず両サイドからあーでもないこーでもないと叫びあってます

思うようにいかずイライラが募り言葉もきつくなりますがいつもの事なんでどうという事もありません
上にいる私は完全な傍観者です
ホント言うとどっちにずれてるか分かりますがこういう時に口を出しても無駄な事を知っています
やっと位置が決まるとあとはハウスバンドでどんどんしばっていくだけです
予想よりスムーズに終わったかと思いましたが最後にひと悶着
錆びたパイプを新しいものにかえるかどうかで言い争ってます
普通に考えれば新しいものに交換したほうがいいのですが交換するとネジ穴を開ける必要があります
インパクトドライバーを持って来てなかったので後日穴だけあけるかそれともおとりあえずこのまま古いモノでいくかで大モメです
「とりあず古いまま付けとけばええやんか」
「ほんなら交換する時にパイプ持って上がるのにまた人が必要じゃ」
「別に今すぐ交換が必要な訳じゃなかろう」
「いつか交換するなら今やったほうがええ穴開けるだけなら1人でもできるで」
「一人じゃできんわいや 上がれる人も限られとるわ」
喧々諤々です・・・
私はどっちもでいいだろうとしか思えませんがこういう時は地蔵のごとく何もいいません

一人の爺さんがとりあえず
「とりあず今日は疲れたわいや もう帰ろうや」というと他の爺様も
「ほうじゃのう、とりあずこのままでええか」と同調して終わりました
問題解決の鍵は「疲労」だったようです
やっぱり私が何か口を出したところで意味は無かったでしょう

地蔵のように口を閉じていたのは正解だったようです