初日に・・
農事組合の麦の播種に参加してきました
麦の播種はトラクターに付けた播種機で畝立と同時に播種していくだけです
田植機同様に種と肥料の補充は手作業です
この肥料が一袋20㎏で高さ1mくらいのところに投入するので結構な重労働です
1反につき30㎏なんで5反程度で7回程度の補充が必要
当然70過ぎの爺様達には過酷なので私の役割です・・
重いとはいえ1時間に5~6回の補充なんでキツイという程ではないですが畔に立ってトラクターを待つのがかったるい
畑の形も畔も全然違うのでどこで切れるかも予測しづらい
最悪なのが畑の真ん中で切らせてしまう事です
そんなのは多少余裕を持っていれておけばいくらでも避けられる話ですが運転する爺様はマイペースなんでこちらの意見をあまり聞きません
「足らないから入れますよ」というものの
「これくらいあれば足りるわいや」といってトラクターをターンさせて行ってしまいます コラ!

まったく自分が補充するんじゃないからいい気なもんだ
農事組合で作業をしていてつくづく思うのは本当にヒトの意見を聞かない事です
それぞれが経験と知識を持った人たちが集まるので今更他人の意見を聞き入れません
どうも畔に寄り過ぎてるなぁと思っていると他の爺様達が
「そない寄せんでええ!」「畔が削れとるぞ!」というモノの運転してる爺様はどこ吹く風
嫌な予感はあたるもので ガシャーン!という音がしました

慌ててかけつけてみると畔に埋まっていた大きな石に培土板をぶつけてアームがひん曲がっています
多少なら大勢に影響ないですがろくに溝もほれず畝が立てられません
「それ見た事か!」「またやりおったわ!」「言わんこっちゃないど!」と他の爺様も非難ごうごうです
せっかく早起きしたのに今日は解散かいなと思っていたらなんと予備が買ってありました
去年もぶつけて作業が滞ったので今年は前もって予備がかってあるとか
刃やプラグならわかりますがアームの予備ってのもスゴイ

そのおかげ作業はさほど滞る事もなく再開されました
無駄が多いんだか少ないんだか
丁度農大の研修で農作業の合理化の講義を聞いてきました
作業手順の統一や計画などPCを使いつつ合理化を計るというものでした
もちろん若い人を雇って農業法人を立ち上げるならそれがベストだと思います
ただ経験を積んだ爺様達が全く新しいシステムの元、他人の意見をききながら農作業をやるなんて大変でしょう
まして私みたいな後からきた若輩者からああした方がいいこうした方がいいなんて冗談じゃないと思います
無駄があったとしてもストレスを溜めずにマイペースでやるというのは過疎化した地域の農事組合としてはとても重要だと思います
さすがに危険をともなう作業では経験の有無は関係なくしっかり聞くべきですけどね