先日、タケノコを取りに山奥に入ったところです
どこからか賑やかな話し声が聞こえてきました
その山は私有地なのでおかしいなと思いましたがたまに山菜を取りに来る人がいるのでその時もそうだろうと思いました
しかし山道を上がれど上がれど人の気配はありません
話し声は相変わらず聞こえてきます
どうやら4~5人のグループのようで何やら盛り上がっている様子です
私は興味本位で会話の内容に耳をすませました
そしてその内容に背筋が冷たくなりました
「昨日歩いていたイノシシはそろそろ出産だろう」
「そういえばこないだのタヌキはカラスに食われた」
「今夜ひと雨振りそうだ」
まるで四六時中山の中にいるかのような内容です
恐ろしくなって後ずさりをした瞬間木の根に躓いて天を仰ぎました
そこで会話の正体を見たのです!
なんと喋っていたのは木になっていた柿の実でした
柿の実にはポッカリと口が開いていました
信じられない光景に私が唖然としていると1つの柿が私に気づきました
「お前○○か?大きくなったのう」とまるで私を昔から知っているような事をいいました
「ワシらまだ食べ頃じゃないど」
「採らなんでけれ~(笑)」
とてもじゃないが採る気はせずあわてて帰りました
それからしばらくしてあの柿は近所の一人暮らしの婆さんが採って帰ったと聞きました
しかしそれから不思議な噂を聞くようになりました
婆さんは干し柿にしたそうですすが夜な夜なその干し柿に話しかけているというのです
周りの人はボケてしまったとか寂しいんだろうとか言ってましたが私はきっとあの柿と喋っているんだと思いました
それから数日後婆さんが行方不明になりました
近隣住民や警察で付近の山や川を捜索したところ婆さんは木にロープをかけて首を吊っていたそうです
その木はあのお喋りな柿の木でした
あの婆さんは柿になって今日もお喋りしているのでしょうか
こんにちは。何年か前からの読者です。
来週はこの二つの謎の真相に迫る!そこには衝撃の事実が⁉︎(ババ〜ン)
ですよね?
ありがとうございます
これからも田舎で起こる怪現象を真実を求め追って行きます
こんにちは。
何年か前からの読ませてもらってたのはカイコ少年の方ですね。ハシゴして読むことが多いのでゴッチャになってました。