先日、畑で野菜を収穫していました
あたりが薄暗くなるころ後にある溜池からバシャッという音が鳴りました
鯉でも跳ねたんだろうと思って大して気にもせず作業を続けていました
少し不思議だったのは普段は虫や鳥が鳴いているのにその時はものすごく静かで物音1つしませんでした
だからこそその水の音が耳に残ったのでしょう
しばらくすると妙に視線を感じ後を見ると・・
溜池から河童が顔を出していたのです!
それは昔話で見るような典型的な河童でした
河童は微動だにせずこちらをジッと見つめていました
ひょっとすると収穫したものを狙っているんだろうか
河童といえばキュウリですがあいにくナスとオクラしかないのでそれを溜池に放り込みました
河童はそれには目もくれずコチラを凝視しています
河童の意図も分からず怖くなったワタシは荷物を片付けて帰ろうとすると河童が指差しました
どうやら杭にかけていたラジオが気になったようです
1000円の安物だしこれ以上関わりたくないのでラジオを溜池の縁にほうって逃げるように帰りました
翌日あれは何だったのだろうと思って溜池に行くと縁に何か置いてありました
それは30cmはあろうかというカタツムリと見た事もない不思議な漫画でした
そこでワタシは子供の頃に聞いた話を思い出したのです
私が生まれる前に大雨で土砂崩れがあり親子3人で暮らしていた一軒が土砂に押し流されてしまったそうです
当時は重機もなく結局遺体は見つからず
その後溜池に改修され家と遺体は水の中に沈んでしまったそうです
もしかするとその家族は溜池の中で河童の親子として生き続けているのではなかろうか
地底にはあんなに大きなカタツムリがいるんだろうか
謎は深まりますがネギの収穫があるのでこのあたりで