スマート農業?
農事組合でドローンを導入するという事でオペレーターに私が選ばれました
ドローンの資格は複雑です
車の免許とは違いますしフォークリフトのような資格とも違います
そもそもドローンは車やフォークリフトと違って資格なしで運用しても違反ではありません
各種法令を守れば誰でも飛ばす事が可能です
ただその法令を守るというのが個人では相当ハードルが高いのです
この辺が実にややこしい・・・
amazonでドローンを買って農薬散布用に改造した場合
まずその機体を申請して認可されなければ農薬散布用として飛ばす事ができません
車バイクで言えば構造変更もしくは自作の車を車検通すようなものです
やった事ないので分かりませんが想像するだけで膨大な計算式と書類の山になるでしょう
その機体が認可されて実際飛ばす場合は国土交通大臣への申請が必要になります
民間団体で講習をうければこの辺を簡略化する事ができます
これら全てを個人でやるのは大変でしょう
メーカーは認可を受けたドローンをライセンス所持者に対して売ります
そしてライセンス保持者は申請が省略できるだけでなくメーカー(の代理店)が代行で申請を行うので申請作業を大幅に簡略化できます
かわりこのライセンスは有効期限があり更新が必要です
簡単にいえばメーカーは機体とライセンスと代行をセットで売っているようなイメージでしょうか
おそらく全てのメーカーは農業用ドローン本体だけを売ってないと思います
この資格の取得費用が20~30万円の受講料
かなり高額だと思います
フォークリフトや小型建機で2~4万円程度でしょうか
車の大型免許を教習所で取得する費用が30~40万円くらいです
そして取得を考えてる人が一番気にしているのがその資格でどの程度収入を得られるかでしょう
おそらく今後オペレーターは必要になるでしょう
ただドローンを導入する程の大規模農家や法人であれば従業員の誰かに資格を取らせるでしょう
~5日の講習と30万で取れるのですから普段は日常業務をやってもらいながらがベストです
私でいえば自分で農業を営む傍らで農事組合の所有するドローンを操作して報酬を得るという感じですね
ドローンに限らず農業オペレーターや作業委託は大体そんなものでしょう
大規模農家や農業法人、地元JAが委託をうけて防除するのはドローンになっても変わらないと思います
無人ヘリに比べると圧倒的に簡単なのでオペレーターの需要は伸びても専門性はなくなっていくと思います
すこし乱暴な言い方ですが誰でも取れるライセンスですから私のように従事者の誰かに取らせるのが一番です
厄介なのがバイクのように大型免許1つがあればホンダもヤマハも400も原付も運転できるというものではなくそのメーカー(もしくはOEM)のそのシリーズのみです
農業用ドローンでは撮影用ドローンの運転はできないのです・・
正確に言えば上で書いたように省略や代行も無しなので自分で申請を行わなければなりません
あまりに細分化されているので免許と違ってとりあえず取っとけというものじゃないですね
明確な目的や作業がなければ取得しても本当に宝の持ち腐れになると思います
さすがにこの辺の法整備は今後進んでいくと思います
しかし今回の講習で一番驚いたのは中国メーカーの技術力
機械的な意味でもスゴイですがそれ以上に制御するソフトの凄さ
農機というよりも羽の生えたパソコンが飛んでるようなイメージです
無人ヘリとは完全に似て非なるモノでした